本日11月26日(水)宅地建物取引士の資格試験合格発表の日である。
今年の受験者24万5千人(合格者4万5千人)合格率18.7%
てなわけで、このアタクシ合格いたしました!初学で独学、しかもかかった費用1400円というコスパの良さで。
このタイミングで巷では、「この方法で合格しました!」的な承認欲求丸出しものが多く見受けられるが、ハイハイッそれにアタシも乗っかりまする。
この書き出しは本日付で書いているが、これ以降は試験当日(10月19日)から1か月かけて書いたものである。
もちろん不合格だった場合、1か月も時間を費やしたこのブログはお払い箱に保存され、日の目を見ることはなかったのである。(THE小心者)

《もくじ》
【基本情報】
- 今年の受験者は約24万5千人
- 合格率は例年15~18%
- 受験科目:権利関係(民法など)・宅建業法・法令上の制限・税金関連、土地・建物など何やかんやいっぱい。
- 受験資格:なし(年齢・学歴・国籍・不動産実務経験も不要)
- 宅地建物取引士(宅建士)は国家資格
【試験勉強費用内訳】
- 2021年度版 中古テキスト(初学者向け入門書の薄いヤツ)→ブックオフで200円
- 2019年度版 中古問題集→ブックオフ200円
- YouTube(無料チャンネル2つに厳選)→ 0円
- 宅建学習サイト①(宅建試験ドットコム)→ 0円(課金なし)
- 宅建学習サイト②(幸せに宅建に合格する方法)→0円(課金なし)
- 2024年度版 中古直前予想模試→ ブックオフ1000円
- ネット上の無料模試→ 0円
以上 合計1400円也 (受験料8200円別途)
【試験勉強スタート時】
・2025年2月試験勉強スタート
・不動産に関する経験:なし
・法律に関する経験:人材会社勤務の際、民法を少~しカジったことはあるが、他の法律は知識0
・知能:ほぼ高卒(最終学歴:医療系専門学校卒)
【試験勉強の方法】
事前に色々と調べたが、この資格試験は「権利(民法など)」と「宅建業法」がミソであることに行きついた。なんせ権利(民法など)で14点、宅建業法で20点、50点満点中34点もこの2科目で稼げるのだ!なので、この二つは徹底的に勉強した。そして他の科目も捨て問にはせず満遍なく勉強した。
《権利(民法など)》
試験勉強は「民法」から始めることにした。なぜならば民法は「理解」することが重要で、実際に過去の試験問題を読んでみると、コリャ暗記だけでは太刀打ちできん。初学者で、しかもボンクラのアタシには理解するまで相当な時間かかると思ったからだ。
取り敢えず、200円で購入した中古の初心者向け入門書と供に、民法に特化したYouTube無料動画(郷原豊茂のごーちゃんねる)を項目別で視聴する。このチャンネルの郷原氏は、資格学校の元講師で、初学のアタシには理解しやすかった。ちなみに、この200円テキストはあくまでも入門書なのでやはり情報料が少ない。なので、このチャンネルや問題集の解説で仕入れた情報は、このテキストに書き込んだり重要事項は付箋に記入して貼り付けた。そして動画の視聴後は速攻で問題を解く。問題集は200円中古問題集。更にその後、宅建試験ドットコムというサイトの一問一答をすかさず解き、なぜそうなるのか解説を熟読する。この宅建試験ドットコムの解説は「神」だ。解説の欄に民法の条文もリンクされており、このサイトはテキストの代わりに使えた。サイト管理者に申し訳ないが課金なしで充分役に立った。
テキスト読む→動画を見る→問題を解く、この繰り返しを毎日毎日毎日毎日毎日やる。そうすると、あ~ら不思議、初学者でもイミフの民法が理解が深まる時がくるのである。正直、腑に落ちるまでこの作業は3か月はかかった。そりゃそうだ。
《宅建業法 他》
次に、最重要科目の「宅建業法」の勉強は、民法の「理解」というより「暗記」が重視される科目だ。しかも完璧に。アタシが購入した200円テキストは、何度も言うが入門書なのでいろはの「い」しか載っていない。よって宅建業法においてはテキストを、、、なっなんと!「自作」した。それも試験に出題率が高いAランクのところだけをピックアップしてノートに記入していく。過去問の解説で重要事項があれば、ノートにドンドン追加して記入していく。気が長い話かとお思いだろうが、意外と負担にはならなかった。土日にこの自作ノート作り、昼休みや帰宅後には過去問を解いてこのノートを見て復習する。これを全項目1周するのにだいたい2か月くらいかけた。Aランク事項をノートにまとめ、更に問題を解くので自然にアタマに入っていった。
その出題率が高いAランクの情報源はYouTubeである。宅建に関わるチャンネルはありがたいことにメチャクチャ多い!その中で選んだのは、「宅建一発合格@れくお」というチャンネル。このチャンネルは、過去問の出題傾向が高いものばかり説明してくれている。このチャンネルを一時停止して重要事項をノートに書き写す、というメッチャ面倒な作業をする。いやいや、これが案外頭に入ってくるのだよ。
まとめると、動画を視聴する→まあまあ理解する→もう一度視聴し一時停止しながら重要事項をノートに書き写す→理解度が高まる→速攻、問題を解く(ほほう、こういう問題の出し方なのかぁ~と思う)→間違えても解説を熟読し理解する。→記憶に残る!!
更に、問題の解説に大切なことが書かれていれば自作ノートに書き足す。この繰りかえし・・・メンドクサ、でしょうね。しかし、本来の「独学」とはこういう事をいうのではないだろうか?
そして、都市計画法、建築基準法などの「法令上の制限」、不動産取得税などの「税」、「土地・建物」においても、同じくこの方法でノートを作り、ひたすら過去問を解いた。

結果的に、この自作テキスト(ノート)に記入されたものは全部頭に入った。そしてこのノートは試験開始時間ギリギリまで常に持ちまわることになる。問題を解く際に「あのページのあの辺に書いてあるアレね」という風に、脳ミソにそのページがスクショされた状態までに至った。
【学習期間振り返り】
2月~7月までは、権利(民法など)・宅建業法・法令上の制限を集中して勉強。(ひたすら動画と自作テキスト作り+過去問を解く)
8月からやっと税、土地建物の暗記に入る。
9月は、過去の試験問題を毎日1年分(休日には2年分)ひたすら解き、解説を熟読する。
本番1ケ月前、試験に慣れるために、中古で買った2024年度版直前模試4回、ネットで拾った0円模試3種類を自宅で受ける。(資格の学校などで行われる有料の模試には参加していない。)
【かかった勉強時間】
正直、計っていないので分からない。ただ今年2月からほぼ毎日机に向かっていたのと、直前期の休日は恐らく6~7時間は勉強していた。出勤の日も2時間は勉強時間を確保するように努めた。
そして試験終了まで、仕事以外はほぼ世間と距離を置いていたと言っても過言ではない。会社から一目散に帰宅し、1時間で風呂と夕食を済ませ21時頃には机に向かう。この期間、酒や娯楽は完全に止めた。
【総括】
ネット情報で宅建の勉強時間は200時間~300時間、とか書いているのが見受けられる。それは若々しい脳ミソを持つ20代30代のことであり、アタシのような初学者で中年の脳ミソを持つ者は真に受けない方がいい。
中年の脳ミソは、若い頃と違ってどうしても記憶力が劣るし、理解するにも時間がかかる!最初に過去問を見た時、一文読むのに何を問われているのか理解するのに相当な苦労をした。しかし、それがですよ、毎日勉強しているうちに分かるようになれるのですよ。人間年を重ねても時間をかけ継続すれば、衰え始めた脳ミソも活性化されるもんだな~と少し自信が付いた。
【追記】
中古のテキストや問題集は、民法など条文が改正されている箇所があるので要注意だ。自己責任でお願いしたい。(てか真似しない方がいい)
そして巷には、アタシのように成功例を発する人がたくさんいるが、あくまでもその人に合った勉強の方法であり、万人向けではない事を改めて申し上げる。
初学者は、ちゃんとした最新版のテキストと問題集を購入し、または資格の学校に通学するのが早道なのかもしれない。アタシのように自力でテキストを作ったりするなんてアホでしょ?遠回りでしょ?でも結果、アタシにとってはこれが一番の方法だったのだ。
ちょっと昔は、何か調べるのに図書館に行くか本を購入するかしかなかった。その時代を知るアタシは、今はなんて恵まれているのだろうとつくづく思う。専門的なこともYouTubeやサイトで無料でアップしてくれるし(頼んでもいないのに)、クリック一つで25年分の過去問が手に入る。いくらでも誰でも無料で勉強ができる時代だ。ありがた山である。
さて、無事に合格することができた。合格したら不動産会社に転職するという野望があったわけではない。ただ何らかの資格を取って、なんとなく今後の人生に自信を付けたかった。人生100年時代。オンナが独りで生きて行くためには、仕事は絶対必要だという目論見もあったりなんかする。
~Fin~













