つぶやきよりチョイ長め

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【番外編】1997年 在日朝鮮人団体ツアーin韓国

 

韓国添乗のアナザーストーリーを軽く一つ。

 👇️本編コレ

dokujyolife.hatenablog.com

 

3日間のツアー中、2日目の夕方から最終日のホテルチェックアウト時間まで、お客さん方は自由行動になっていた。こういう時の添乗員は、次回の添乗のために現地情報を取り入れる時間に充てる、ようするにお勉強の時間だ。当時はインターネットのない時代だったので、「地球の迷い方歩き方」などの市販のガイドブックや、自分の足で現場の情報を得ていた。

ちなみに、新人の頃は仕事をアサインされたらポンと放り出される(添乗に出される)。後は自分自身で現地を調べたり、先輩添乗員にレクチャーを受けるくらいで、不安なまま出発していた。でもお客の前では「何度も来てますけど、ナニカ?」という引き攣れた余裕顔でいなければならない。

さて、この時は担当の現地ガイドが街を案内すると申し出てくれた。これは嬉しい!どの国でもそうだが、現地ガイドと仲良くなるとメリットが多い!

前回のブログで書いた、歴史史料館でツアー客とケンカしたのはこのガイドである。

 

いざ出発♪と街を歩き始めたとたん、そのガイドがアタシの腕に腕を絡めて来た。「ひぃ、まさかのレ○?」と、全くその気のないアタシは、ガイドに失礼なほど腕をふりほどいてしまった。

違うのだ。これが慣習の違い。この国はオンナ同士でも、まるで恋人のように腕を組んで歩くのが普通なのだという。これが友情の表現なんだと。そう言われると無下に振り払うことが出来ないので、なすがままのアタシ。(ちょっとイヤ)

 

今回のツアーには入っていない有名処の観光地を一通り見て周り、ガイドの愚痴も聞き、最後に韓国名物「垢すり」に行こうという話になった。

現地の人が行く「本場」の垢すりだ。おしゃれなエステとかスパというものとは全然違う。日本の銭湯みたいな感じで庶民的。

まず、信じられないくらいにアッツイ風呂に入る。熱湯風呂だ。「韓国人はこのくらい普通に入るよ。早く早く!」と誘う。(押すなよ、絶対!押すよ)その後、水風呂に入る。これを数回繰り返す。そうすることで肌がふやけてくる。

そして手術台のようなベッドに真っ裸で横たわる。これぞまな板の鯉。年季が入ったおばちゃんの垢すり人が、垢すりタオルやら何やらでワシワシこすってくれる。腕も足も背中も、そして恥ずかしい部分ギリギリまでワシワシしてくれる。ちょっとだけ痛い。でもなかなかの熟練技だ。そして出るわ出るわ、消しゴムカスのような垢が。ひと皮剥けたとはこのことだ。この死んだ細胞でもう一人のアタシが出来上がるのでは。

そして最後にキュウリのすりおろしを顔に塗ったくりパックまでもやってくれた。

これぞ韓国の下町の垢すりだ。

さすがにこんだけやれば肌のザラつきがなくなり、数日は肌の艶が良かった。

確かあの当時、1000円か1500円くらいでやってもらった記憶がある。物価の違いもありお手頃価格だった。

 

27年前って、日本と韓国はまだまだ文化交流が今ほどは確立していなかった時代だ。

2000年以降、「冬のソナタ」あたりでソロリソロリと交流し始め、「韓流」という言葉が出始めたのもこの頃だ。そして令和の今、韓国の若者がワンサカ日本を訪れている。近所のドン・キホーテのレジや飲食店は常に行列だ。(たくさんお金使ってね♡)

逆に日本の若者もK-POPや韓流ドラマに熱狂している。文化交流バンザイだ。

 

嗚呼、春になったら韓国へ旅に出るか・・・。(というか、先にブログ更新せいっちゅーねん)

 

~Fin~