つぶやきよりチョイ長め

⭐経験談がメインです🌼

【酒豪】たびたび酒に失敗したが、稀に成功した話

 

年齢を重ねるごとに、体力も内臓の状態も段々と老いていくのが分かる。ちょっとハードな事をすると寝ても疲れが取れないし、また体力を付けようと質の良い肉なんぞ食べたら下痢する。

20歳代なんて無敵だった。

仕事終わりに飲みに行き、徹夜で遊んでそのまま出勤しても全然シンドくなかった。

二日酔いしても昼頃には回復して、普通にランチにガッついていた、あの頃...。

 

アタシはお酒が強い。と、言ってもオンナの肝臓の割に、である。オンナの肝臓のアルコール処理力は、オトコのそれと比べ落ちる。

だから調子に乗ると痛い目にあうのだ。

若い頃は調子に乗っていた。ビールは水だった。飲めばミルク飲み人形の如く、即シッコでジャー。アルコール分解も早かった。

さすがに日本酒を1升空けた時は、カトちゃんの酔っぱらいコントのように千鳥足になる。そして、朝には布団の上がゲ■まみれの時もあった。

それでもは二日酔いはしなかった。今のアタシなら天に召されるはずだ。

 

あれは、アタシが花の盛り24~25歳くらいの出来事。

ある有名な飲み屋街にオンナの友人と出掛けた。そこはナンパ通りでも有名だ。

その友人もアタシと同じ、いやそれ以上に「飲み助」だった。

その通りをそぞろ歩いていると、「お姉さん、すいませぇん」と若いオトコから声を掛けられた。ナンパか?と思いきや飲み屋のキャッチだった。

それもホストクラブだと言う。「2000円で飲み放題、無制限だけど来ない?」とチャラチャラと誘う。

田舎モンのアタシは、危険信号が点滅する。

しかし飲み助の友人は「無制限の飲み放題?行く!」と即答した。

この友人はアホだけど賢かった。「一筆書け」と証拠を残させた。そうは言うても、オンナ二人だ。そんなに飲めまいと踏んだのだろう。そのキャッチ野郎はチャラチャラと書いた。

 

ホストクラブ、と言っても着いてみれば、今話題になっているアレのような雰囲気ではない。現在で言うなら「ガールズバー」のオトコ版だった。

カウンター越しにホストがいて、酒を飲みつつ会話をするといったスタイル。なので、余計な会話はいらんアタシらにとっては絶好の酒飲み場だった。

まずはビールで乾杯。若い五臓六腑に沁み渡る。当時は、発泡酒第三のビールなんてなかった時代なのでモノホンのビールだ。『美味しいラガーが飲みたいです』のキョンキョンのCMが懐かしい。

2杯目も何か知らんけど祝杯。あっさり3杯目も続く。ここらでアタシらは気付く。グラスがオシャレな小ぶりサイズなのでチビチビ飲んでてキリがない。

あのう、ジョッキに入れて貰えます?

軽く嫌な顔をされる。

さあ、器が変わった、飲み直しだ!

飲めや飲めや、やんや やんや!

ちょっとほろ酔いになると、お店側は「別料金だけどシャンパンでもいっとく?」なんて営業を仕掛けてくる。「んーん、いかなーい。おかわり~♪」とビールをたて続けに飲む飲む飲む。ビールに飽きてくると、あの頃の定番、コークハイと続く。アタシにとって、このコークハイという飲み物は、それこそ箸休め的な感覚の酒だ。永遠に飲んでいられる。薄めに出されると「濃い目で」とすかさず申し出る。飲み助の友人も、チューハイやら、カクテルやらピッチが速い。

アタシら二人は、周りが引いている雰囲気をツマミに、飲む飲む飲む。

アタシは、店側が酒屋に追加の仕入れをしていたのを垣間見た。

しかしながら無制限とはいいつつ朝までとはいかない。お会計2000円をきっちり支払い、きちんと終電に乗って帰った。約4時間、飲んだ飲んだ。

 

さて、なぜ2000円で飲み放題なのか訊ねた。ホストらは客を入店させるノルマが迫っており、2000円の餌で釣っていたのだという。釣られたアタシら二人は、洒落たカクテルの1~2杯で顔が赤くなるようなタイプに見えたのだろう。

無事にホストらのノルマは達成した。そしてアタシらも十分に酒を堪能した。ホストもアタシらも万々歳だ。みんな幸せだ!

 

一番のとばっちりは、あの日赤字だったであろうあのホストクラブだ。

 

酒は百薬の長と言う。

でも、ほどほどに。

 

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さて余談だが、本日は4月1日。アタシのブログ開設1周年だ。最初の頃の勢いはなくなったが、地味に続いている。更新が少ないのに日々アクセスして頂いている皆様。しょーもないブログなのに本当に感謝感謝!!