アタシが大阪の支店に勤務していた時の事。
その支店は立ち上げたばかりで、まだ壁紙の新しい匂いがした。
お祝いとして、本社やクライアントから観葉植物を頂いた。アタシはこのような観葉植物の世話が好きで、適度な水やりや日光に当てるなど大事に育てていた。
そこは日当たりも良くドンドン大きくなっていくので、植木鉢のサイズが合わなくなり、観葉植物を支えきれなくなる。特に春から夏にかけての時期は殊更育つ。
なので大きいサイズの鉢へ植え替えていた。
1年ほど経ったときに、Aさんという女性社員が他支店から異動してきた。
Aさんは悪い人ではないのだが、女性ならではの(ゴメン)感情の起伏が凄かった。ようするに気分屋である。
会社内の雰囲気を一気に変えてしまう威力のある言葉を使ったり、機嫌によりあからさまにキャビネットを強く閉めたり、男性社員は苦手感たっぷり。
貴社でも社内の空気(雰囲気)がよどむ事ってないだろうか?
あのギスギスした感じ。
ある時、その観葉植物が「どん」という音とともに倒れた。
地震でもなんでもない。誰かが倒したわけでもない。
すぐ側にいた上席も、突然倒れたと言っている。
それは、大きくなるのを見越して大きめの鉢に変えていたので、支えきれずに倒れたとは思えない。
これ以前にアタシは、この倒れた観葉植物の元気のなさに気づいていた。
葉っぱにハリがないというか、ショボンとしているというか・・・
元気がないので、園芸店のアドバイスより栄養剤を加えたりもしていたが、いまいち効果がなかった。
・・・変なことを言うかもしれないが、Aさんが入社してから観葉植物の元気がなくなったなと感じていた。
それまでは植木鉢のサイズが合わなくなるのがあっという間、というくらいにスクスク育っていたのに。
昔、こういう話を聞いたことがある。
植物って「きれいね」とか良い言葉を掛けてあげるとよく育つんだと。
Aさんが乱暴な言葉や態度で作り出すあの空気感を観葉植物は敏感に感じ取っていたのではないか?
いきなり倒れたのは、そのせいではないか?
人間も植物もそういうところは同じなのではないのか。
今日は月曜日、ふと雨の中思い出したので書いてみた。