あまりにも当たり前過ぎて申し訳ないが、とても大事な歯の話。
世の中には、健康であるために、あーした方が良い、こーしない方が良いとか、眉唾モンも含め情報が溢れかえっている。
まずは「栄養を摂って運動をする」という事が基本中の基本ではないか?
その栄養を摂るとは「食事をする」という事だが、そのお道具としての「歯」の状態が悪かったら上手く噛めない。
ということは・・・
⇒ 胃に負担がかかる
⇒ 小腸で上手く栄養が吸収できない
⇒以降の臓器にも負担がかかる
⇒良い状態のうんこにならない(便秘・下痢)
⇒肛門にも負担がかかる
なんやかんやよろしくない!という構図だ。
ヒトの歯の形はうまく出来ている。尖った前歯で嚙みちぎり、臼の形状をした奥歯で嚙み砕く。
アタシが好きな鶏の唐揚げを食べるのに適した形状だ。
この複雑な形状の歯をお手入れするには難儀する。
これでもアタシは歯科衛生士の端くれ。だからこそ、寝る前は以下の4種類のお道具を使い、20分はかけてお手入れをしている。(顔のお手入れは1分💧)
しかも40代くらいから歯茎が下がり(痩せる)、歯と歯の間に三角形の隙間が出来る。そこには歯ブラシがしっかり当たらない。だから歯間ブラシやデンタルフロスを使い、細かいお手入れが必要となる。
また、歯は歯茎から出ている部分(歯冠)と、歯茎に埋まっている部分(歯根)とに分かれる。↓
歯茎が下がる(痩せる)と「歯根」が露出する。露出した歯根は、歯冠(エナメル質)の部分と比べて組織が柔らかい。
だから、強い力で研磨剤(歯みがき粉)を使い、ガシガシ磨くとどんどん削れて歯髄(神経)に近くなり、冷たい物が染みるようになるので、この辺りは加減が必要だ。
そして、口の中は敏感だ。
例えば、まつ毛が1本口の中に入っただけで、即時に気持ち悪いと感じる。だからちょっと嚙み合わせが悪いとか、歯が虫歯で痛むとか、そういう不具合があると食事が美味しく頂けない。
鶏の唐揚げ、旨し!と思えるのは、健康な歯を持っているからこそ感じる幸せだ。その歯を守るためには、しっかり歯のお手入れを続けることだ。もう現役を離れている歯科衛生士であるが、こればかりは力を込めて言える。