つぶやきよりチョイ長め

【別冊】Theノンフィクション

【至高】最後の晩餐はプ○チンプリンでよろ!

今日は、アタシが世界でいちばん好きな食べ物を熱く語りたい。

それは、

グ〇コのプッチンプリンである!

飽食の時代と言われるニッポン、もっといいものがありそうだが、三つ子の魂100までという言葉どおり、アタシの幼少時代からずっと変わらない。

 

まずあのフォルム。

恐れ多くも上から眺めると、お花が開いたようなナミナミのデザイン。

そのプラスチック容器にプッチンする突起が恥ずかし気に直立している。

プッチンすると、万有引力と地球の遠心力とであのカワイイ姿が少し潰れてしまう、そんな繊細さがある。

 

あなたはプッチンする派?しない派? 

アタシにとってはそんなモン、若いオンナが初デートの時、勝負パンツを履くか履かないか、というのと同じつまらん論争だ。

しかもプッチンプリンに失礼だ。黙って味わえ。

 

プッチンプリンは咀嚼して食べるものではない。

まず舌の上に乗せて、前歯の裏側との間に隙間を作り、

そのわずかな隙間にプリンを忍ばせ舌先で弄ぶ。

その時に感じる、クリーミー、かつ滑らかさ。この「な め ら か」という日本語はこのプッチンプリンが語源ではないだろうか?

 

あぁっ!そう言えば、前歯が生え変わる時、歯が抜けた状態で、このプッチンプリンを舌の上に置き、歯がない隙間からにゅうーーっと出す荒技をやっていたという、御幼少時代を思い出した!

 

さてカラメルは、ちょっと大人を感じるビターなオコゲの味。

これをちまちまちまちまちまちまちまちまちまちまちまちま、たっぷりの時間をかけて味わう。

ニンゲンの五感を使い、この尊い食べ物を身体全体で味わうのだ。

 

アタシの当時のおこずかいは1日50円だった。プッチンプリンは買えない。

2日くらいおやつを我慢してプッチンプリンを買うという知恵はなかった。

だから大人になったら、100個買う!という夢があった。

冷蔵庫パンパンにプッチンプリンが入ったのを想像するだけでクラクラする。

しかし大人になった現在、あまりにも尊すぎてそれは達成されていない。

1個食べるのに全集中するのに100個もなんて… 

それほど好き。とても好き。スキスキ。

世界でいちばん好きな食べ物と語るのならば、大人買いしないという覚悟も必要だ。

 

グ○コ乳業のみなさん、いつもありがとう。

 

~Fin~