あくまでも独り言ってことで。
アタシは、結婚も出産もしたことがない。
そして実家から離れ独りで暮らしている。
子供の頃から、結婚に対して少女らしい憧れが全くなかった。
家庭環境が悪かったわけではなく、ごく普通だ。
性的マイノリティでもなく、ごく普通だ。
まあ、何かの製造工場で何万個かに1個は出る不良品と同じように、アタシはそれなのであろう。
若いころ、友達の彼氏の愚痴話に付き合うのだが、「じゃあ別れればいいのに」という鬼のような心があった。(口には出さない)
友達が結婚するときも、結婚式が地獄のスタートなのに、と思っていた。
案の定、その友達は離婚した。
こんなアタシでも付き合った人数は5~6人。
でも、どうだろうか?
本気で愛した人って一生に何人もいるのか?
アタシは、初恋の人と大人になってから1人だけだ。
他の人はフィーリングで付き合っただけ。
恋愛感情はなかった。
同棲をしたとき、人と暮らすのが窮屈だと感じた。
家に帰れば誰かいるという生活がたまらなくシンドかった。
独りになりたかった!
ので、別れた。
何人目かの彼と結婚の話が出たが、破談した。
この人と一生添い遂げるのか?と思ったら逃げたくなった。
ので、逃げた。
その後、求愛してくれる人に「結婚はナシで」というホンネを言うとドンびかれた。
それでもよかった。
子供はどうか?
嫌いではないが好きでもない。
人と暮らせない独特の考えの持ち主が、親になれる訳がない。
間違って親になっていたら、毒親になっていた。
よく自分の産んだ子はかわいいと言われるが、産んでみて残念なことになったら子に気の毒だ。
ほら、残念なことになった事件がニュースになっている。
現在、仕事があり生活も出来ているので誰に頼ることなく生きている。
しかし、この先の何か分からない漠然とした不安はある。
それでも今がいい。
日曜日、ジョギング帰りの住宅街で家庭からの夕餉の香りが漂うと、こういう生き方もあったのかな、と少し思う。
それでも今がいい。
それが、いいのだ。
独り暮らしは独り言が多いのでご勘弁。