派遣業界
「派遣元」「派遣先」「派遣スタッフ(派遣労働者)」
アタシはこの三つを全部経験している。
今は業界を離れているので、安心してブログに書ける。
長くなるので、それぞれ三部作として熱く語ろう。
【派遣元】
派遣元とは、派遣労働者と雇用契約を結び、派遣先へ就労させる派遣会社のこと。
その派遣元で営業の経験がある。
新規営業→派遣スタッフの募集(媒体選定)→派遣スタッフの面接
→派遣スタッフと派遣先のマッチング→
入社後のフォロー
この一連、一人でやっていた。
大手の派遣会社は分業でやっているようだったが、中小の派遣会社の社員はこれくらいはやる。
新規営業は飛び込みもやったし、テレアポもやった。
営業あるあるだと思うが、飛び込みもテレアポも、窓口の事務員を突破し、権限のある人事担当まで到達するのが大変な困難だ。窓口の事務員がこれがまた同じ女性でも腹が立つ!
「はっ?アポイントありますぅ?ないならアポ取ってからでないと困りますぅ」
「うち、派遣使っていないんで~」って。
派遣を つ か う って言うなっ!
派遣は奴隷か!? ボケが。
さて無事に新規獲得し、いざ派遣スタッフを募集し面接だ。
もちろん、既存の登録スタッフで良いスタッフがいればいいのだが、だいたいは新しく募集をする。
1つの案件に給与面など条件が良かったら多数の応募がある。
アタシら営業マンは派遣スタッフの選定は、かなり真剣だ。
なぜなら、やっと派遣先へ入職させたと思ったら、3日で辞めるという輩もいるから
だ。なんなら1日でトンだ派遣スタッフもいる。(派遣あるある)
一応、労働者派遣法で定められた3年という期間は頑張って働いてねっ、という気持ちでこちらは手配しているのであって、途中抜けされると腹立つし、ムカつくし、そのスタッフに「他に条件のいい就業先ないですか?」て、のほほんと言われると氏ね!と思うし、派遣先の担当者に「これだからハケンは・・・」ってイヤミ言われるし、ホントのことだから顔向け出来ないし、その派遣スタッフと2度と連絡が取れなくなると人間不信に拍車がかかるし、心ヤラレルし、あ~会社行きたくねーって思うし、それでも腹は減るしで、もうワーーーーーーーーーーーーーーーってなる(ハァハァハァ)
でもね、真面目な派遣スタッフが3年間の派遣期間が終わって、その後その派遣先に直接雇用が決まると、ホッとしていた。
人材派遣の本来の役目ってコレだと思うから。
それと、正社員以外の働き方を「非正規雇用」って呼び、それをちょっと下に見る風潮があるが、アタシはそうは思わない。
アタシが出会った派遣スタッフさんは、この働き方を好んでいる方が多かった。
例えば、子育て中の主婦とか、他に目指すものがあり勉強しながら派遣で働くという方、定年退職した後、社会貢献のために、とか。イロイロ
そして今は「同一労働同一賃金」という正規雇用労働者と同待遇を規定しているので、条件の差は縮まりつつある。
あの頃は、日曜日にも緊急電話がかかって来たり、大変な仕事ではあったが、それなりにやりがいはあった。
そして派遣労働者側の経験もあったので、派遣スタッフ側の気持ちになって相談に乗れたのは良かったし、楽しかった。
次回は、派遣先編へつづく
☟